「常照寺」の紹介

2012.01.08

「常照寺」は花街・島原の芸妓「吉野太夫」ゆかりの寺。そのせいかどうか、何とはなしに艶やかな空気が、紅葉にも映し出されている。赤い「吉野門」を額縁にして、さくら紅葉が染まりいく様は、まるで一幅の絵を想わせる。芸妓と寺、不思議な取り合わせは、人の世の因縁を映し出す。すぐ隣にある「源光庵」の本堂は、伏見城の遺構を移築したものといわれ、そこには更なる不思議が満ちている。本堂廊下の天井には、徳川家康の家臣が自害した際の血痕が残り、悲惨な血天井を見せている。

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そんな廊下を渡り部屋に入ると、印象的な二つの窓が目に飛び込んでくる。これが有名な「迷いの窓」と「悟りの窓」。角窓が「迷い」を、丸窓が「悟り」を表現するといい、座して暫く眺めるうち、そんな気がしてくるのが何とも不思議。「悟り」より「迷い」に共感を覚えるのは、人生なかば、未熟なせいだろうか。角窓からは、障子を通して灯龍越しに、丸窓からは間近に紅葉を眺められるのも嬉しい。